◆【強靭な施設づくりを目指して】

施設健全度診断(コンクリート構造物)

 コンクリート構造物の劣化による事故を未然に防止し、施設を長く・安全に使用するためには、健全度診断を実施して現状を把握することが第一に必要となります。
 当社では、コンクリートテスターや弾性波レーダを用いた非破壊調査等の方法により、コンクリート診断士が適確な調査診断を行い、更新計画や補修・補強計画を提案します。

耐震診断(一次診断、二次診断)

 耐震一次診断では、既存資料よりデータを抽出し、経過年数、構造、施工場所、管種・管径、継手部構造、埋設位置などの情報を整理し、地質調査データと合わせることで、水道施設や管路の耐震性能及び健全度の評価を行います。
 一次診断において、更新や補強の検討が必要と判断される施設については、二次診断においてレベル2の耐震設計の構造計算を行い、対策方針と対策に要する概算事業費について検討を行います。

更新・耐震化計画

 更新需要が増大する中、非常時でも安定給水ができる強靭な水道施設づくりが求められています。
 当社では、アセットマネジメントを活用するなどして、施設の重要度や耐震診断結果を基に更新・耐震化の優先順位と整備内容を決定するとともに、事業量の平準化等による持続的運営を目指した更新・耐震化計画を策定します。

事業継続計画(BCP)

 事業継続計画は地震や津波等の危機事象が発生し、多くの人命が危機にさらされるなどの非常時において、事業継続を確実にするために必要な対応策を示したものです。計画策定に当たっては、災害への対応や住民生活の安定確保を図るため、水道事業体における必要業務が継続、あるいはいち早く再開できるように、担当課の機能を維持・回復させるための方策を明らかにしていきます。

危機管理マニュアル

 危機管理マニュアルは、地震などの自然災害や水質事故、テロ等の非常事態において、国民の生命維持や生活のための安定した水を確保するとともに、想定される災害や事故に対して被害を最小限に止めるための組織や対策を整備し、それらを迅速かつ適切に運用していくために策定するものです。発生しうる危機事象の種類や影響、危機事象発生時の指揮命令系統、連絡体制を明確化し、実質的な応急給水・応急復旧体制の確立を目指した計画策定を支援します。